こころの掃き溜め

特に面白くはない

父親との確執について(2)

一度目の離婚から、3年後。私は中学校への進学を控えていました。

私たちは母の実家からとあるアパートへ引っ越していました。

何故かクソ実父もいます。萎縮しているような様子もありません。

母が言うには「仲直りしたから、むうこも中学にあがるし、いいタイミングかと思って……」と。

要は復縁です。

 

いうに事欠いて何が ”いいタイミング” なのか?

第一、私に相談もなく話を進めていたのが心底気に入らない。父親なんぞいらん、と吹っ切れた頃にコレです。このときは母にも苛立っていました。

しかし中学生(まだだけど)、言い返す言葉もなく流れに身を任せることしかできませんでした。

今の私がすっ飛んで行って全力で止めたい。

 

そして、また母の旧姓からクソ実父の姓になりました。

中学進学後、同じ小学校だった人は当然「なんで苗字違うの?」と遠慮なしに聞いてきます。12歳じゃ当然です。

私もアホの子なもんで、馬鹿正直に「離婚してた両親が再婚したから」とか答えちゃいます。馬鹿です。

しばらくこのネタで揶揄われることになります。本当に馬鹿。

 

それから数年は平和なもんでした。

私が高校進学してから(相談も報告もなしで)土地購入して庭付きの家を建てたり、

クソ実父が退治した黒くて速いアレの死体を、煙草のカートンケースに入れて笑いながら私を追いかけてきたり(トラウマ)、

某文系私大に推薦で受かって、入学金はいくらだとかいう話をしていたら「こんなにかかると思わなかった(年100万+入学金。両親は高卒就職)。大学進学は申し訳ないが諦めてほしい」と言われたり、

上の話を受けて、母が祖父に借金を申し込んだり(私が返済する)、

3.11東日本大震災が起きて、大学の入学式が1か月遅れたり。



結局大学は1年通って中退して、21歳くらいのころだったでしょうか。

フリーターになっていた私は、夕方からのバイトに備えて昼寝していました(夜勤でもないのに)。

半分起きてうとうとしていたころ、インターホンが鳴りました。

母は着替えているようで出ません。再度鳴るインターホン。しつこいです。

 

次に気付いたときには、母が慌てて私を起こしにきて、「警察が来た」と言いました。

なぜ警察?

私や母に用はない様子でした。……アイツか。

このときはちょっと来ただけのようでした。自宅にクソ実父がいるか確認しにきたのでしょう。

 

察しの良い方は気付いているでしょうけど、実はこのころ、とある事件が起きていました。

 

クソ実父の仕事は長距離トラックの運転手です。日本各地に荷物を移動させていました。

クソ実父の同僚が、ある日千葉県の国道で衝突横転事故を起こし大怪我を負いました。当然入院です。

入院のため検査をしていると、尿検査で覚せい剤に陽性反応があったそうです。

同僚は既婚者だったので、奥さんも検査させられました(こちらは陰性)。その流れで、こちらも当然ですが社員全員が尿検査対象です。

クソ実父だけが検査から雲隠れしました。そういうことです。

 

昔、テレビを見ながら田○まさしを嘲笑っていたんですけどね。

覚せい剤なんてやるのは馬鹿だ」と。

 

アンタに人様を馬鹿にする資格なんぞない。アンタが一番救いようのない馬鹿だよ。

 

後日、家宅捜査の令状を取った警察の方が来て、文字通り家宅捜査をしていきました。

結果、クソ実父の生活していた2畳くらいの部屋から、注射器(謎の透明な液体1ml入り)と、ラベルのはがされた水?入り500mlペットボトル(赤いプチプチがひとつずつ切り離されて入ってる)、トンカチ(毎夜ゴンゴンしててうるさかった)が見つかりました。

 

警察の方は、母に注射器を見せて、液体を指さすように指示して、その写真(証拠写真?)を撮影して、母に事情聴取をして、調書を書いて、帰っていきました。

 

その日のうちに、母の携帯へ県警の生活安全課から電話がありまして。

「ご主人がバスで帰宅していたようだが、泥酔していて、終点についても下りないのでバスの運転手が困って警察を呼び、こちらで身柄を保護しています。身元引受人として来ていただけないでしょうか?」

ということでした。

 

いやもう、そのまま留置所ブチ込んでくんないかな。