こころの掃き溜め

特に面白くはない

大好きなおばあちゃん

どうも、むうこです。

 

今回は母方の祖母について書いていきます。

 

大好きなおばあちゃん。呼び方はババでした。

いつもにこにこ、優しそうな笑顔で、何回でも絵本を読んでくれて、あったかい声で名前を呼んでくれて。

本当に大好きでした。

 

祖母は肺がんだったので、国立がんセンターに入院していました。

 

とある雨の日の夜、付き添っていた祖父から母が呼び出されて「ちょっとババのところ行ってくるから、いい子で留守番してて」と車で出かけていってしまいました。

夜と言っても22時頃とかだったと思います。父は出張か何かで不在。4歳児に突然のお留守番は心細すぎます。

 

私は何を思ったのか、パジャマのままレインコートに長靴、傘を装備して病院へ向かっていました。

 

病院は大人の足で徒歩30分くらいです。

道中、何度か引き返そうとしたり、三輪車に乗った方が早い!とか考えたりしてました。

そうこうして病院に着き、祖母の病室へ向かいます。よく覚えてますねこの4歳児。

果たして、病室に母はいませんでした。いるのは祖父母です。母とは途中で入れ違いになったようでした。夜間なのでこちらに気付くこともなく。

祖父が再度電話で「おい、むうこきたぞ!?」と母を呼び出し、とんぼ返りしてきた母に怒られはしなかったものの、物凄くびっくりされました。

 

幼児だった私は知る由もありませんが、多分祖母は何度か手術をしたあとで、抗がん剤の影響でカツラをしていて(ケースに入ったカツラ自体は見たことがあります)、それでもやはり治癒には至らなかったのだと思います。

病室で親族に囲まれ、祖父の呼びかけにも応じなくなった祖母、何度も祖母を呼ぶ祖父を止める叔父、の光景を覚えています。

 

その後は流れるようにお通夜、告別式、火葬、骨を壺に入れて、火葬場の人が頭蓋骨を砕いて、お墓に納骨。

お通夜はいわゆるセレモニーホールでやりましたが、たくさんの人が来ていました。

母曰く「ババは人気者だったからね」と。

 

 

ねえババ。あなたの初孫が初曾孫を産んだよ。ババにも抱っこしてほしかったな。

もっとババと話したかった。もっと絵本読んでほしかった。

ババが生きていれば、ってことがたくさんあったよ。

今更こんなこと言ったって仕方ないけど。でも言わずにはいられないよ。

ねえババ、大好きだったよ。

ありがとうね。